逆らえない恋人 3

「あっ……」
スバルくんの腕にすがり付くようにして悶え、熱がこもった息を吐き出した。
「こっちも、好きだよな?」
スバルくんの舌が、首筋を辿る。耳から続く性感帯に連続して施される愛撫に、俺は「あぁ」と甘ったれた声を上げて悶えた。ちり、とかすかな痛みを感じ、彼がそこに跡を残したことを知る。続けて柔らかく歯を立てられ、俺はたまらずに後頭部をスバルくんの胸に押し付けた。
「陽史さん、ちゃんと、画面見て」
スバルくんがそう囁き、流れ続けるAVを見るように促す。画面の中ではネコ役の男が高い声を上げ、タチ役の男が相手を犯す黒いバイブの根元を掴んで動かしていた。
「……っ」
「今度、あれ、してあげるから楽しみに待ってて。……一緒に買いに行こう」
スバルくんが笑い混じりに言いながら、シャツの裾をまくり上げて裸の胸に手を滑らせてきた。
「う………ん、んっ」
もうとっくに尖りきって触れられるのを待ち望んでいた胸の先端は、スバルくんの指が掠れだけでと痺れるような快楽を俺に伝えてくる。
「んんっ」
スバルくんの指が優しくなだめるように俺の乳首を撫で、俺はたまらず、もっととねだるようにスバルくんの指に自分のそれを押し付けるよう、胸を反らした。
「もっとして欲しいの? やらしいな、陽史さん」
「あ、っ……、ん、」
胸で感じるなんて知らなかった。ここを敏感な性感帯に変えたのは、紛れもない俺の後ろにいる男だ。
「ここ、すっかり大きくなったよな。女の子みたい」
言葉通り、男の乳首にしては膨れているそこは、最初からそうだったわけじゃない。スバルくんとの行為を重ねるにつれ、いつのまにか摘まみやすそうな形になっていた。
スバルくんのつま先が、彼に作り替えられたその部分をカリッとひっかく。
「あぁぁぁっ……!」
気持ちいい、でもまだ足りない。
「やだ、もっと……っ!」
普段は鎧のように俺を厚く覆っている理性が、霧みたいに薄くなって散っていく。
「こう?」
スバルくんの指が、充血して敏感になった乳首をキュッと掴んでひねり上げた。
「ああ……っ」
甘い痛みが、乳首から脳髄までを一気に貫いていく。俺は腰を反らせて荒くなった息を吐いた。スバルくんの指から解放された乳首がジンジンと熱を持って熱い。熱くて熱くて、でも熱いのはそこだけじゃない。
「陽史さん。もっと気持ちよくなりたい?」
スバルくんが甘く問う。
俺は夢中で頷き、ずる、とソファから床へと滑り落ちるようにして座り込んだ。
気持ちよくしてもらうためには、スバルくんを気持ちよくさせなければいけない。この2年かけて、スバルくんが俺に教えたことを、俺はいつでも忠実に守る。
スバルくんの足の間にうずくまるようにして座ると、すでにスバルくんのベニスは硬くなって、ボトムの布地を押し上げていた。
俺の身体に触れて、俺でこうなってくれているのがうれしくて、俺は布越しにスバルくん自信に頬を寄せ、そして何度もキスをした。「いい?」と上目にうかがうと、スバルくんは優しい目をして頷き、俺の髪を撫でてくれる。

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