逆らえない恋人 5

ソファの上に抱き上げられ、お互いの服を脱がしあう。互いに全裸になったところで、スバルくんが俺の顎をすくって唇を合わせてきた。
「……ん」
ちゅ、ちゅと何度も唇を合わせ、やがてそれは深いキスに変わる。違いの舌を絡ませながら腰を寄せると、俺の唾液で濡れたままのスバルくんのペニスと、刺激を待ち焦がれて先端から蜜をこぼしている俺のペニスが触れ合った。
技と押し付けるようにしてその部分を触れ合わせ、こすりつけ、そうしている間にもキスは深くなる。スバルくんの手は俺の腰に回り、尻を撫でまわしたあと、左右に尻肉を開くようにしてその部分に指先で触れた。
「……っ」
触って欲しくてたまらなかったところを撫でる指に、俺はつい腰を指に寄せるようにして押し付けてしまう。指先がつぷんと中に入り、その感覚だけで声が漏れた。
「あっ……」
「まだだよ。ローション取ってこないと」
スバルくんがあまく囁き、入れたばかりの指を抜き取る。待っててと告げて、ベッドルームに向かった。
1人取り残された俺は、火照って疼く体のままソファの上にうずくまる。何気なく横に向けた視線の先では。AVが佳境に入っていた。全身に縄を掛けられた青年が恥ずかしい場所をさらけ出し、そこを指で掻き混ぜられて悶えている。
それを見ながら、俺はおずおずと手を伸ばして自分で自分の孔に触れた。
スバルくんとそういう関係になってから、スバルくんによってそこが感じる場所だということを教えられた。スバルくんとのセックスに慣れ、後ろで刺激を毎回強い快感としてとらえられるようになると、今度は1人でするときも、中の刺激がないといけなくなってしまった。
熱に浮かされた頭で、指を舐めて濡らし、そっと孔にあてがうと、そこは欲しがるようにひくひくと蠢く。
「……んっ」
そっと押し入れれば、すでに柔らかくほころんだそこは俺の指を難なく飲み込んだ。
ゆっくりと中を開くように指を回し、出し入れしてみる。指を包む粘膜は熱く、そして細い指の感覚だけでも俺の身体は興奮して、性器が硬くなるのが分かった。
奥の、いいところ。
深く差し込んだ中指であの場所を探るように動かしているとぎしりとソファが軋み、俺はビクリと身体をこわばらせた。
「やめないで、そのまま続けて」
ここがどこだか、すっかり忘れていた。ローションを手に戻ってきていたスバルくんが、俺の後ろに座って俺が一人でしているのを見ていた。
「ほら、ローション足すから。自分で、広げて」
尻の穴の縁に指を掛けるようにしてぐっとスバルくんが押し開く。
「アッ……」
広げられた場所に、冷たいものが触れた。たぶん、ローションのボトルの口だ。
「もっと広げて、陽史さん」
スバルくんに促され、俺は差し込んだままの指を、スバルくんが指で開いたほうと反対側に開く。
口を開けたそこをスバルくんが見ていると思うと、背徳感に顔が火照った。
ひんやりした液体が少しずつ注ぎ込まれる。
ぞくりとした感覚に背筋を震わせ、俺はくちびるを噛んで漏れそうになる声を抑えた。
「たっぷり入った」
嬉しそうな声音でスバルくんが言って、すでに入っている俺の指に沿わせるようにして自分の指を差し込んでくる。

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