逆らえない恋人 6

「んっ……あ、やだ……」
体内で感じる、スバルくんの指。
「やだじゃない、動かして広げないと」
そう言いながら、スバルくんがゆっくりと指を抜き差しする。入れたまま動かせずにいた自分の指に、ローションが絡んだスバルくんの指がこすれて、それにすら感じた。
「……あれ、だいぶ柔らかいな。洋史さん、家でひとりでしたの?」
問いかけるスバルくんの声が笑っていて、俺は額をソファに押し付けて沈黙した。
恥ずかしい。恥ずかしいのに、でも俺の中をかき回すスバルくんの指が愛しくて気持ちいい。
スバルくんが指を動かすたびに、そこからヌプヌプといやらしい音がした。恥ずかしいと思うと自然とスバルくんの指を受け入れている後孔がひくついて、きゅっとスバルくんの指と入ったままになっている俺の指を締め付ける。
「ほら、陽史さんも動かして」
スバルくんが、体内に埋め込まれたままの俺の指に自分の指を絡め、一緒にゆっくりと動かし始める。
「あ、やぁ……、うっ……」
新たな刺激に、括約筋がきゅっと締まって、同時に下腹部の筋肉も緊張するように動き、体内で絡む俺たちの指を締め付けた。
「ほら、ここでしょ。陽史さんのいいところ」
ふっくらと腫れたようにわずかに盛り上がる前立腺に、俺の指をわざと押し付けるように動かした。
「ひゃぁ……っ」
自分で自分のいいところを押し付けてしまい、そこから送られるダイレクトな刺激に震えて身を丸める。うっすらと目を開いくと、膝立ちになった俺の足の間で、今日はまだ一度も触れられていないペニスがたちあがり、臍につきそなほどに反り返っていた。その先端からは、あふれた蜜が糸を引いてソファに落ち、淡い色の布を汚す。
「気持ちいところ、もっとしていいんですよ」
スバルくんが甘く囁いて、俺の指に自分の指を絡めたまま抜き差ししてみせる。強制的に動かされる自分の指に、俺はくぐもった声を上げて手を抜き取ろうとした。けれどそれを許さないとばかりに、スバルくんはもう片方の手で俺の腕を掴んで固定し「もう一本」と言い放つ。
「指、増やして。これじゃ俺の、入らない」
「や、やだ……っ」
「俺の、中にほしいって言ったのは洋史さんでしょ。もっと広げて柔らかくしないと、洋史さんだけじゃなくて俺もキツいんすけど」
突き放すような言い方をするのはわざとだ。
そう言われてしまえば、俺はスバルくんのために、彼を受け入れる準備をせざるを得ない。
「……っ、うっ……」
おずおずと人差し指も添えて、その狭い穴に差し込む。俺が自分の指を2本加えこませるのを見届けてから、スバルくんも自分の指をさらに1本押し込めた。2人合わせて4本の指を含んだそこは、もうかなり開いていて、強引に開かされている感覚に俺は浅く息をつく。

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