逆らえない恋人 8

「やだ、やだスバルくん、もう動かさないで」
「陽史さんの身体はヤダって言ってない、すごく喜んでる」
感じすぎるのが怖くてそう訴えたのに、スバルくんはあっさり却下してぐり、と硬く反った彼自身の先端で俺の前立腺を抉るように動かした。
「やぁ、っ、それ、やっ………ああ、あっ」
体が反射的に逃げようとするが、がっちり腰を掴まれ貫かれたままでは逃げることもかなわず、俺はその強い刺激でまた目の裏に火花が散るような強い快感に震えた。
もう、声も動きも全然コントロールできない。
スバルくんが動くたびに高い甘えたような声が勝手に漏れて、性器の先端からは精液ではない透明な液体がタラタラと流れ続けた。
全身が驚くほど過敏になって、スバルくんのどんな動きにも甘い痺れが走る。
「すごい、陽史さん、今日こんなに感じまくって……どうしたの、なんで?」
問いかけながら、スバルくんが腰を使ってピストンする。
どうしてなんて分からない。ただ、身体の中が沸騰しそうなほど熱くて、スバルくんが触れるそこかしこが震えるほど気持ちいい。
「あ、ああっ、あん……、あ……っ!」
返事なんかできなくて、喘ぎ声しかでなくて、必死でスバルくんにしがみついた。
だんだんスバルくんのピストンが早くなって、彼が絶頂に向かうのが分かる。
キスしてほしい。
唐突にそう思い、頭を上げてスバルくんの唇に自分のそれを合わせようとした。
そんな俺の動きに気づいたのか、スバルくんはピストンしながらも上体を倒して俺に口づけてくれた。かみつくような深いキスをした瞬間、俺の中のスバルくんが熱く膨れ上がり、そして熱を放出したのが分かった。俺を強く抱きしめるスバルくんの背中を抱き返しながら、俺はまたスバルくんにつられるかのように、性器の先端から透明な雫を溢れさせた。

射精はしていないのに、なんどもオーガズムを迎えたからか、全身が過敏になっていて、俺はスバルくんの腕の中でしばらく悶えていた。
やがて熱と興奮が冷めると、スバルくんが俺の頬にキスをしてちらりとテレビ画面に目を向けた。
「あー、終わってる……」
「スバルくん、そもそも最初から見る気、なかったでしょ」
ちらりとにらむと、スバルくんはしれっとした顔で言った。
「恥ずかしがってる陽史さんを見る方が楽しいから」
「もうやめようよ、ああいうの。レンタル屋さんに行くのも、俺はすごく恥ずかしい……」
「やめないよ。だって、AV見ながらすると、陽史さんいつもより大胆だし」
「そんなことない」
「そんなことあるよ。一人にしたとたん、オナニーしたり。自分ちならともかく、俺の家で、普段ならぜったいしないでしょ」
「……」
言い訳できなくて唇を噛むと、スバルくんがふふっと笑って俺の目元にキスを落とす。
「フェラもいつもより積極的ですげぇよかったし」
「……っ」
「でも、陽史さんまだ出してないから、……今度は俺がサービスしてあげるね」
「えっ」
そういうと、スバルくんは俺の性器を撫で、そのまま身体をずらして、俺のそれにキスをする。
「もういい、もういいよ、スバルくん!」
「だーめ。陽史さんがもっと気持ちよくなっているところ、俺に見せて」
そう言って俺のそれをぱくりと口に含む。
俺は絶対に逆らえない恋人の頭を抱えて、彼から送られる甘い刺激にまたくぐもった声を上げた。

俺たちの休日は、まだ終わらない。

Fin